おかげさまで福屋創業80周年

広島とともに80年 福屋物語その5


昭和25年1月 西練兵場跡(現・県庁舎一帯)で行われた、広島カープ球団結成披露式。
左後方に福屋のビルが見える。写真提供:中国新聞社

第二創成期 1946年(昭和21年)~
被爆、そして再生へ

福屋再建のスタートは、意外にも「清酒の立ち飲み」だったということをご存じでしょうか。それは、昭和21年1月1日のこと。福屋で「酒の立ち飲み」があることを聞いた人々が、続々と集まってきました。原爆投下から約5ヶ月。周囲にはまだ一軒も家がなかった時のことです。それでも「広島復興の足がかりは福屋からだ。再建しよう」との思いが広がり、元日から牛乳瓶に一合(180㏄)の酒を入れ、燗にしての販売となりました。殺風景な焼跡酒場でしたが、1本2円の酒が市民の活力源となり、従業員にも希望と勇気をもたらしたのでした。そしてその年の2月、自力での営業再開を果たし、福屋は廃墟の中から立ち上がったのです。それから3年後の昭和24年10月、ようやく百貨店としての営業に明るい兆しが見え始めた頃、創業20周年を迎えました。この昭和24年は、「カープ広島野球倶楽部(現・広島東洋カープ)」が日本野球連盟に正式に届出をした年でした。